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日本ぶらり旅

函館、北の美郷に降る夢

『ラ・メゾン・ド・カンパーニュ』イメージ

『ラ・メゾン・ド・カンパーニュ』で、大人のフレンチを味わう

 函館に来たならば海鮮モノを食べる、というのが王道だが、『えがおで元気』的グルメならば、ここであえて“函館フレンチ”をおすすめする。
 時任町の住宅地の中に佇む『ラ・メゾン・ド・カンパーニュ』は、知る人ぞ知るフレンチレストランだ。ここは東京をはじめ、全国から食通がわざわざやって来る店である。
 実は、オーナーの村井貞夫さんは渋谷育ち。フランスで修業した後、東京の一流レストランで腕をふるうも29年前、食材の全てを調達できる函館に移り住んだ。駒ヶ岳の自宅から通い、自身の畑で野菜を作り、これまた自身の森の中で狩猟した獲物などがふるまわれる。北海道の自然の恵みをいっぱいに受けたそれらの素材は、見事なフレンチの一皿に仕上げられていく。

[写真左]トマトのジュレの下にはクリームチーズ。パテもおいしかった
[写真中上]ステキな店内。いたるところが絵になる
[写真中下]ホタテのグリル。トマトの風味とあいまって見事な一皿だった
[写真右]オーナーシェフの村井貞夫さんと愛犬。駒ヶ岳の家から通っているという

『ラ・メゾン・ド・カンパーニュ』イメージ

 建物の雰囲気もまたひと味違う。かつて函館ドックに勤務していた外国人たちのゲストハウスとして使われていた家を買い取り、レストランにしている。今年で23年目。達人の提供するフレンチの一皿はどれも滋味深く、はるばる函館に来て良かった!と心から思える美味ばかり。
 食後のデザートで満腹になったが、村井さんがホイとつかんでテーブルに置いてくれた果物のおいしいこと。彼の森の中で採れたものらしい。初冬の北国で採れる残りわずかなおいしさだ。
 はるばる来た甲斐がある、そんな洒落たフレンチに出会うことができた。函館に来たならば、ぜひとも訪れたいレストランである。

時代の息づかいを伝える『TACHIKAWA CAFE』

 時代を超えた空間でお茶をするなら、函館市弁天町にある『TACHIKAWA CAFE』がステキだ。
 太刀川家は明治時代の豪商であり、当時の商家建築を伝える建造物として国の重要文化財の指定を受けている。これまで、個人所有のために一般公開されていなかったけれど、函館の歴史を伝える交流の場になれば、とカフェとしてオープンされた。
 ここのマダムがとってもステキな方。カウンターに並べられたスイーツのどれもおいしそうなこと。マダムはヨーロッパの家庭料理を教えてもいる。こんなお洒落な空間でいただくコーヒーの香りはいっそうふくよかであった。

『TACHIKAWA CAFE』イメージ

明治の頃の商家が開放されて、カフェとしてオープンした。『TACHIKAWA CAFE』でいただくお茶の時間は最高。函館に来たならば、ぜひとも立ち寄っていただきたい店

イルミネーションに心ときめいて

 「金森赤レンガ倉庫群」は函館の名所のひとつ。ここは、夕刻の頃に出かけるのがいい。倉庫をかたどるイルミネーションが美しい。
 中でも「函館西波止場」は楽しい。旅の土産を買い求めるならここがおすすめだ。野口は、海鮮、お菓子、昆布、焼酎、ワイン…。買い込んだ土産は宅配便で送るそうだ(笑)。

金森赤レンガ倉庫群イメージ

金森赤レンガ倉庫群。この中に「函館西波止場」がある。北海道のおいしいものがたくさん売られている。セレクトがステキなので、何を買っても大当たり

函館。旅の終わりに

 明治の頃の匂い。異国の文化。「蝦夷」という色。函館は多面体である。数々の小説の舞台となったのには理由がある。ここには、香りたつロマンがそこかしこに秘められている。
 坂道を登るだけで、物語のヒロインになった気分だ。冷たい海風を頬に受ければ、哀愁に包まれる。カモメの鳴き声も、船の汽笛の音もどれも切ない。それが全て、「旅情」に変わる。函館はとても去りがたい場所。だから、今もこうして愛おしくなってくる。

函館マップ

ぶらり日記

ぶらり日記イメージ

 普段、そんなに遠くを眺めたりなんかしないのに、函館の町ではなぜだか「ぼ~・・・」っと遠くを眺めてしまいました。八幡坂、旧函館区公会堂のバルコニー、五稜郭タワー、ホテルの窓でも「ぼ~・・・」。
 高いところにばかり登っていたせいもあるのでしょうが、でもきっと、予想外の北海道のあまりの雄大さに、熊本に住んでいる私は感覚がついていけず、遠くをただひたすらに眺めることしかできなかったのかもしれません。

 一見無駄な時間を過ごしているかのような、このひとときですが、北海道の何者でも受け入れてくれるような大らかさが、言葉にしなくとも私に何か新たなことを教え、与えてくれた気がします。そんな贅沢な時間を過ごすことができた今回の旅に感謝です。
 また北海道に行きたい!!

「チーズオムレット&ラング・ド・シィー」イメージ

旅のうまかもん「北国のスイーツ チーズオムレット&ラング・ド・シィー」

 函館の旅で見つけた人気のケーキショップ『ペイストリースナッフルス』のチーズオムレット。風味豊かなチーズの香りと、口に運んだ途端とろけるような口溶けに、思わず感動。8個入りで1050円。函館市内のお店はもちろん、空港でも販売されています。
 そしてもうひとつが、北海道でとれるがごめ昆布を練り込んだ「がごめ昆布クッキー」。昆布とクッキーの組み合わせが意外ですが、ひとたびいただくと香ばしいバターの香りの中、がごめ昆布特有の弾力のある食感に感激します。お取り寄せでの注文が可能です。

お問い合わせ先

チーズオムレット
ペイストリースナッフルス

TEL/0120-89-0609 URL/www.snaffles.jp

ラング・ド・シィー(がごめ昆布クッキー)
函館がごめ昆布 アンテナショップ

TEL/0138-27-4777 URL/www.konbu-gagome.com


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