肝油と骨・軟骨
肝油が多くの人々の間で支持される理由の一つが、骨や軟骨に良いとされる成分を含んでいると考えられるためです。現在のように食べ物が豊富ではなかった時代に、成長期の子どもたちに肝油を摂るように薦められたのも、そのような理由があったからです。また、高齢化社会に突入した現代の日本で、とくに肝油を好んで口にしているのが40~50代以降の方々です。膝や腰が悪くなりはじめるこの年代の方々から、肝油は絶大な支持を受けています。肝油と骨・軟骨には、どのような関係があるのでしょうか。
私たち人間の体は、血管や筋肉、内臓などあらゆるものから構成されていますが、もっとも重要な要素の一つが「骨」や「関節」です。骨は骨格を作るために欠かせないものですし、骨がなければ体を支えることができません。また、関節は体を自由に動かすために必要不可欠なものとなります。骨や関節と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、カルシウムかもしれません。たしかに、カルシウムは骨を作り出す栄養分として大切なものですが、カルシウムをしっかりと体に吸収させるためには、ビタミンDの力が必要不可欠です。肝油にはビタミンDも豊富に含まれているため、カルシウムの吸収を助けることができます。
肝油にも豊富に含まれているビタミンDが不足してしまうと、主に小腸からのカルシウムの吸収がうまくいかなくなります。そのような状態が続くと、骨だけでなく、歯にも影響が出てくるようになります。さらには骨軟化症や骨粗鬆症といった症状の、大きな要因になると考えられています。「骨を強くしたい」と考えた場合、カルシウムを摂ろうとしがちですが、ビタミンDも忘れずに補給するようにしましょう。
骨の成長だけでなく、関節のサポートにも役立つのが、肝油の主な成分であるビタミンDの特長です。ビタミンDが不足してくると、骨はもちろん筋肉や靱帯にも影響が出てくるため、関節の働きが低下しても不思議ではありませんね。人間は年齢を重ねると、膝や腰などの関節にダメージを抱えるようになりますが、それらの症状に対しても、ビタミンDが効果を発揮するという研究結果も出ています。さらに一部では、将来的にビタミンDをもとに、関節の機能低下を防いだり、痛みを取り除いたりするような医薬品が生まれるのではないかともいわれています。


