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肝油と日本人の関わり

肝油は大昔から世界中で体に良いものとされ、人々の暮らしの中に溶け込んできました。その良さは日本人も認識していましたが、肝油が日本国内で製品化され、より身近な存在となったのは明治時代に入ってからのことでした。

肝油が日本で作られるようになったのは、1884年(明治17年)のこと。その当時は現在のようなカプセルタイプのものではなく、液体のままで製造・販売されていました。それがいつでも手軽に口にできるドロップになったのが、1911年(明治44年)とされています。このときに液体から固体になっただけでなく、独特の臭みを取り除くことにも成功したとのことで、子どもたちも喜んで肝油を口にするようになりました。ただし、その当時の肝油は、主にタラの肝臓から作られていたもので、現在のようなアイザメの肝油ではありませんでした。

その後、質素な食生活を送っていた日本人の栄養不足を補うために、肝油は大ブームとなります。さらに、終戦後は学校給食にも登場し、子どもたちの健やかな成長を支える存在となっていきました。1970年代まで、学校給食に出されていたといいますから、皆さんのなかにも、肝油を給食で口にしていたという方がいらっしゃるかもしれませんね。

明治時代以降、日本人の身近な存在となった肝油。そこに豊富に含まれる成分のうち、代表的なものの一つがスクアレンです。このスクアレンも日本人と深い関わりを持っています。スクアレンが初めて発見されたのは、1906年のことですが、発見したのは日本人の辻本満丸博士です。石丸博士は駿河湾で食用として親しまれていたサメの肝油に、大量のスクアレンが含まれていることを発見したのです。その後、辻本博士をはじめとする日本人研究者によって研究が進められ、化粧品の材料や工業用潤滑油などに使われることになりました。もちろん、その成分は人間の体に深く関わっていることも突き止められ、現在のように健康食品という形で、多くの人々の健康増進に役立っているのです。



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