サメ以外の肝油
えがおの肝油は、美しい水が特長のオーストラリア・ニュージーランド沖の深海に生息する、アイザメの肝臓から抽出した高品質な肝油です。現在では、アイザメをはじめとするサメの肝臓から抽出された肝油が数多く市場に出回っていますが、サメ以外の魚の肝臓から抽出した肝油が製品化されていることもあります。
もともと日本で作られていた肝油は、タラの肝臓から作られていたものでした。タラの肝油には、魚から摂れる成分がとくに多く含まれるといわれています。たとえば、ビタミンA 、ビタミンD、ビタミンEといったビタミン類です。そして、魚から摂れる代表的な栄養素であるDHA(ドコサヘキサエン酸)や、EPA(エイコサペンタエン酸)なども豊富に含まれているそうです。もちろん、これらの成分は、サメの肝臓から取れる肝油にも含まれているのですが、成分の比率などが異なっています。
タラのほかにも、クジラやエイなどの肝臓からも肝油が抽出できます。クジラからは良質な油が取れることでも有名です。クジラから取れる油はその昔、石鹸や工業用の油の原料として使われたほか、照明(ランプ)用の油としても利用されてきました。そのほかにも、アイスクリームやマーガリンなどの食品にも使われていたそうです。もちろん、それらのほかに肝油として、ビタミンAの補給に大いに役立てられていました。しかし、さまざまな理由で捕鯨が衰退すると、クジラの油は身近な場所から消え、肝油として抽出されることもほとんどなくなっていきました。
ここ数年の間に、急激に人気を高めているサメ肝油ですが、意外にも中国では明朝時代から漢方薬の一種として使用されていたという記録が残っています。この頃の肝油は、現在主流となっている深海鮫・アイザメではなく、沿岸部で捕れる小型の鮫が原料となっていたと思われますが、古くからサメの肝油の効能は認められていたのです。また、中国以外の世界中の国々でも、さまざまな文献や小説などに肝油の効能について書かれていることから、いろいろな魚から肝油が抽出され、人々の暮らしと健康に役立てられてきたことが分かっています。


