深海鮫が住む海
私たち人間の健康な生活に欠かせない、各種成分を豊富に含んだ肝油。原料となるのは、サメやアンコウ、エイなどの海に住む生物の肝臓です。それらの肝臓に含まれる油を抽出し、ろ過したものが肝油となります。それらのなかでも、もっとも理想的な成分とされているのが、深海鮫・アイザメの肝臓から取れる肝油といわれています。ところで、私たちの健康に役立つ各種成分を提供してくれる深海鮫・アイザメは、どこで捕れるのでしょうか。
サメは世界中の海に生息しており、肝油の原料にされるほか、食用にされたりもしています。日本近海にも、さまざまな種類のサメが生息しており、フカヒレやかまぼこの原料として盛んに水揚げされています。しかし、品質の良い肝油の原料として使われるサメは、そういったサメではなく、「深海鮫」と呼ばれるサメになります。深海鮫と呼ばれることからも分かるように、相当な深さの海に住んでいるサメです。
肝油の原料となる深海鮫のなかでも、もっとも多く選ばれているのがアイザメです。アイザメは深さ300~1400mという、まさに「深海」に住んでいるサメです。深海は人間が入り込むことが困難な世界で、いまだに解明されていない謎が多く残っている場所です。水圧が高く、水温は低く、光も届かない、過酷な深海で生き続けるアイザメのパワーを凝縮したのが肝油なのです。
アイザメが住んでいる地域は、アフリカ沿岸、西インド洋、大西洋のほか、沖縄や台湾、オーストラリアやニュージーランド沖といわれています。それらの地域で捕れるアイザメが肝油の原料となっていますが、なかでもオーストラリアやニュージーランド沖で捕れるアイザメは、とくに高品質なものとされています。その理由は、オーストラリアやニュージーランド沖の深海は、非常にキレイな水質が保たれているからです。汚染されていない海で育ったアイザメから作られる肝油なら、安心して口にすることができますね。


