きずな通心 きずな通心

「2つのおにぎり」

次男が大学生のときのこと。
私はコンビニエンスストアで働いていました。
ある朝の出勤時、雪が30㎝も積もっていました。

「歩いて行かないといけない。大変だな」
落ち込んでいたとき、ふとテーブルに目をやると、
不揃いなおにぎりが2つと手紙が置いてありました。

「母さん、いつもありがとう。下手ですが、
食べてください。気をつけて行ってくださいね」

外は猛吹雪なのに、
心の中はあったかなカイロを抱えているようで、
私は嬉し涙を流しながら、職場に向かいました。
人の心を動かすのは、形や味ではなく心なんだと。

今でもコンビニエンスストアに並ぶおにぎりを見ると、
目頭が熱くなり、あの日のことを思い出します。
そんな息子も、今では一児の父です。

滋賀県 滋賀様

息子さんの優しさと、
おにぎりでつながる愛情に、
私も幸せな気持ちになりました。
滋賀様にとって、忘れられない
感動のおにぎりですね!
私も「心」を大切にしていきます。

えがお 山本より



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